[システム開発] REST API設計
Cloud システム開発
Published : 2020-11-24   Lastmod : 2020-11-24

REST APIの特徴とメリット・デメリット

REST APIの特徴とは?

REST API のRESTとは、Representational State Transferを略したIT用語で、REST API は、RESTの原則に従い実装されているWebシステムHTTPでの呼び出しインターフェースのことです。REST自体は適用範囲が広い抽象的なモデルなのですが、RESTの考え方をWeb APIに適用したもののことを、基本的にRESTful APIと呼んでいます。RESTは、Roy Fielding(ロイ・フィールディング)により、2000年に提唱されました。

REST APIはあらゆるWebサービス、Webアプリケーション開発において利用されているのが特徴となります。スマホの急速的な普及によって、ここ最近はスマホのアプリケーション開発でも活用できるようにしなければいけないという考えとなってきています。そのこともあって、REST APIはアプリ開発において必要不可欠な存在となっているのです。REST APIはアプリ開発において、ますます注目されるようになっています。

そして、Roy Fielding(ロイ・フィールディング)が提唱した下記の4つの項目から構成されているのが、REST APIです。

1. アドレス可能性

URIを通じてリソースを端的に指し示すことが可能な性質があること。APIのバージョン、データを取得する、あるいは更新するかといった作業がすぐにわかるよう、すべての情報は汎用的な構文で一意に識別される。

2. 接続性

情報の一部として、別の状態や別の情報への参照を含めることができる。加えて、リンクを含めることにより別の情報へと接続することができること。

3. ステートレス性

セッションなどの状態管理を行わず、やり取りされる情報はそれ自体で完結して解釈することができる。

4. 統一インターフェース

情報を操作する命令の体系が予め定義・共有されている。情報の取得(GET)、作成(POST)、更新(PUT)、削除(DELETE)などの操作は、全てHTTPメソッドを用いること。

上記の4つの原則から構成されています。これらの特徴を見てもわかるように、HTTPの技術を最大限に活用したものであるため、Web技術、アプリケーション開発との親和性がかなり高く、非常に役立つのがREST APIとなります。言葉だけ見るとかなり難しそうなイメージを持ってしまうかもしれませんが、正しく意味を理解することで、さまざまな応用がきくのがREST APIなのです。

REST APIのメリット

REST APIを利用することでのメリットですが、それは主に以下のようなメリットを実感することができます。

  • 高速で軽量なのでモバイルアプリ開発に適している
  • 統合の相対的な容易さを感じられる
  • ステートレスにすることによりスケーラビリティが向上する
  • インフラ構築の手間が削減できる
  • アプリケーション内のリソースがURIで示せる

これらが、REST APIのメリットです。

1つ目のメリット

1つ目のメリットですが、REST APIは非常に高速で軽量なので、モバイルアプリ開発に適しているという点になります。RESTful APIは、HTTPリクエストに対してJSON形式、あるいはXML形式といったデータのみを返します。HTMLでなく、軽量のデータなために、加工もとても容易です。もし通信環境が悪い状況、場所だったとしても、待機時間が長くなるといったことや、操作性が低くなるといった不具合が起こりにくいのがRESTful APIの大きなメリットです。このことから、モバイルアプリケーション開発において最適ですし、さらに、外部システムとの連携においても高い効果が期待できます。高速かつ軽量であるために、スムーズに開発を進めていく際にRESTful APIは大きく役立つのです。

2つ目のメリット

2つ目のメリットですが、統合の相対的な容易さを感じられる点になります。 他システムとの連携を容易にしてくれるのがRESTful APIですし、RESTに基づいたWebアプリだとインタフェースが固定されているために、互換性の問題が発生しません。このことから、RESTful APIは統合の相対的な容易さを実感できるのがメリットと言えます。

3つ目のメリット

3つ目のメリットは、ステートレスにすることによりスケーラビリティが向上することです。RESTful APIはアクセスの集中にかなり耐えやすい構造にすることができるために、アクセス過多でサーバがダウンしてしまうということを防げますし、それによるストレスを減らせるのがメリットとなるでしょう。

4つ目のメリット

4つ目のメリットは、インフラ構築の手間が削減できるという点です。 業務効率化やサーバの運用管理にかかわるコスト削減に加えて、BCP対策の一環で、オンプレミスからクラウドサービスへと移行する企業が増えています。クラウドサービスのほとんどはクラウド上でのインフラの環境構築、運用管理を制御する際に必要となるRESTful APIを提供しているので、手動で構築していた作業時間をかなり削除することができます。これにより手間を大きく削減することができますし、作業ミスでの障害発生リスクを減らすことが可能となるのです。

5つ目のメリット

5つ目のメリットとして、RESTful APIならば、アプリケーション内のリソースがURIで示せる点です。アドレス欄に入力することでリソースを参照できるために、どのリソースを操作しようとしているかが一目でわかるのがメリットになります。このことも、RESTful APIの大きなメリットと言えるでしょう。

REST APIのデメリット

REST APIにはメリットだけでなく、デメリットもあります。REST APIの主なデメリットは以下のようなことです。

  • 実装ルールに統一性がない
  • 仕様や定義についての要素がない
  • コードが汚くなりがち

1つ目のデメリット

1つ目のデメリットとして、実装ルールに統一性がないことです。RESTful APIの特徴として、設計の自由度が高い一方で実装ルールに統一性がありません。RESTful APIは、RESTの原則に沿っていれば、記述自体は自由度が高いAPIですが、実装ルールに統一性がないことで、しっかりと理解しないまま作られ、かなりあやふやなRESTful APIが増加しているのも事実です。

2つ目のデメリット

2つ目のデメリットですが、仕様や定義についての要素がないことです。RESTful APIがどのような仕様であり、どのように動作をするのかを定義する要素がないために、外部プログラムが動作を正常に読み取ったり、想定したりすることができないでいるといった問題が起こることも考えられます。そのこともあり、これもデメリットとなるでしょう。

3つ目のデメリット

3つ目のデメリットですが、コードが汚くなりがちなことです。プログラミング言語はリソース指向ではないために、URIとマッピングするコードが若干汚くなりがちなのです。つまりは、REST APIをハイパーテキスト駆動にすることは、かなり難しいと言えるでしょう。

RESTful APIは正しく活用すれば、とても便利で有用なツールとなります。しかし、しっかりと理解しないまま活用し間違った良くない実装をすれば、そうでなくなるのです。そのこともあって、RESTful APIをいかに正しく有効的に活用できるかが、非常に重要と言えます。RESTful APIのメリットとデメリットをよく理解し、開発にしっかりと活かすことができるようにしてください。Webやアプリケーション開発においても、RESTful APIは効率性をアップさせてくれるため、メリットを感じることができるのです。

情報の取得(GET)、作成(POST)、更新(PUT)、削除(DELETE)の4つのHTTPメソッドを使い分けて設計します。これらの4つの処理で大部分のシステム処理を完結させられるので、利用目的に応じてHTTPメソッドを指定することが必須条件になるのです。設計の自由度が高いのがRESTful APIの特徴ですし、それにより、できることも増えます。RESTful APIの機能性をできる限り把握して、向いていること、向いていないことをいち早くキャッチできるようにしてください。そうすることで、開発においてRESTful APIを有効に活用できるはずです。利便性に優れているRESTful APIですし、今後もより需要が高まっていくのではないでしょうか。

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